未来観測
「ん?どうかした?」


一足先に食べ終わったあたしは、洗い物をしながら彼の方を振り向くと
彼はあたしを恨めしそうな顔で見ながら
おずおずと口を開く


「…先生。可愛過ぎ」


突然の言葉に危うく洗い途中のお皿を落としそうになった


「な…突然何?」


「色々反則だよ。

ていうか、先生分かってる?
俺一応男なんだけど」


「え?…うん。」


「だからー。

何ていうかね、男が部屋に来る時そのワンピースはダメだって。
せっかく色々抑えて来てんだから」


いくら鈍いあたしだって
それがどういう意味かなんてすぐに分かる

湯気が吹き出しそうになるくらい真っ赤になった顔を隠すように
下を向くと
彼が一言ボソッと言葉を放った




「先生…キスしていい?」





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