未来観測
「ちょっと…
何してんの?」


せっかく人が頑張って自分を落ちつけてるのに…!


「先生、背高いからスタイルもいいし。
細い割には胸もあるし。
あ。でも、俺別に巨乳好きとかじゃないからね。

後はー。
唇の下にホクロあるっけ?
それ何かエロい。

…もしかしたらさ。
俺がすぐ先生にキスしたくなっちゃうのって、それのせいかな?」


無邪気という可愛らしさも
ここまでいけば犯罪だ

あたしは何だかもうくらくらして
今すぐにでも倒れてしまいそうだった



彼に見られる度。
あたしは身体の内側をえぐられるような感覚に襲われる

身体の奥の方の芯をギュッと握りつぶされる感覚。


そして。


さっきまでのドキドキが
欲望という醜い固まりになって

あたしを一斉に襲った


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