未来観測
きっと真っ赤になってしまったあたしの顔を
彼は愛おしそうにそっと包んだ

優しく唇にキス。
その次は耳に…首筋に



「…んっ……」


甘く熱い吐息が口から漏れる。

彼は片方の腕であたしの腰を引き寄せ、背中にあるワンピースのファスナーをゆっくりと下ろした


「…寛人っ、やっぱりちょっと…待って」


ワンピースが肩からずり落ち
半分だけ下着が見えた状態のあたしは、懇願するように彼にそう言った


「…え?
何?」


少しだけ不機嫌そうな彼に
あたしは恐る恐る口を開く


「あの…
ここはちょっと…あっちの部屋で…」


言ってて自分が嫌になる。
何であたしがこんなこと…!

そんなあたしを見た彼はニコッと笑って
耳元でこう囁いた


「じゃぁお望み通りベッドルームに行く?」



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