未来観測
その後のことはあんまり自分でもよく覚えてない


正直頭に血がのぼり過ぎて

言っちゃいけないことまで口走った気もするけど


だけどそんなことより

俺以外の誰かにあんなにも簡単に触れられる先生が許せなかった



唖然として言葉を失っている先生を見て

更に頭がカッとなる



正直全部めちゃくちゃになればいいと思った


先生は俺のものだって

だからそんな風に簡単に触れるなって


そう廊下で叫んでやりたかった



何となく空気を読んで事態を収拾しようとする海人と

あたふたとする後輩を尻目に


俺はそんな最低なことを考えてたんだ


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