未来観測
【Ⅵ】始まり
たった一つの過ちが
たった一つの間違いが
この物語の始まりで。
もう引き返せないことは分かってたのに
そこで進むことを選んでしまったあたしは
後悔してもしきれないくらいの大馬鹿者だった
ねぇ寛人。
真っ直ぐすぎるあなたについた、最初で最後の大きすぎる嘘。
“ずっと”なんて言葉。
そんな言葉あたしが言う資格なんてなかったのにね。