未来観測
「……テレパシー?」
そう言った後の彼の笑い声とは対照的に
あたしの胸は痛いほどざわつく
「…はぁ!?何それー!」
「うそうそ。そんな怒んないでよー。
…聞いたんだよ。
リエに。」
「リエ?」
「先生のクラスにいるでしょ?浅岡リエって生徒。」
「あー。
浅岡さんね。いるけど…」
「リエ今サッカー部のマネでしょ?
で、今日お見舞い来てくれてさ。そしたらたまたま先生の話しになって。
何とメアド知ってるなんていうからさー。
これはチャンスとばかりに教えてもらっちゃった」
「…え!?
で…でも。
浅岡さんに怪しまれたりしなかった?」