未来観測
「さっきからこっちが黙ってるのをいーことに、ずいぶんと言いたい放題だね。

迷惑?
そんなこと言うんだったら初めから補習だなんて気まぐれなこと言わないで欲しかった!」


突然まくし立てるあたしに
驚いて目を見開く彼。


それでも溢れ出した心はもう止まらない。



「だいたい何なの?
あたしのこと好きだとか言っておきながら、一ヶ月も音沙汰なしだし。
今日だって久しぶりに会えたのに、すっごい感じ悪かったし…

勝手すぎるんだよ、赤谷君は!」


息が上がって
目には涙が溢れ出す


「勝手に好きなんて言わないで。
あたしが今までどんな気持ちでいたかも知らないくせに…
そんな簡単に好きとか諦めるとか言わないで。」




教師としてだとか。
大人としてだとか。
そういう理性は、もうとっくにどっかに行ってしまっていた

好きだから。
そのシンプルで単純な想いが今のあたしを動かしている



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