未来観測
「だ…だから…」


「だから?」


容赦なく攻めこむ彼に
すぐにでも降参してしまいそうになった

でもここで認めてしまったら?
考えるだけでも恐ろしい現実が待ち受けているだけだ


「…だから。
赤谷君とは…
これからも良い関係でいたいなぁ…みたいな?」


「良い関係って?
どういう意味での良い関係?」


「どういうって…
それは教師と生徒って意味に決まっ…」




突然目の前が真っ暗になった。

力強く引っ張られた腕に
抵抗する時間なんて存在しなくて

気付いた時には
唇が触れ合っていた






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