未来観測
次の日の朝。
地元の駅の改札前で
いつも通りリエと落ち合う


「おはよっ。寛人!」


ロングの真っ黒な髪に
大きな瞳。
150ちょっとしかない背で俺を下から見つめる

うん。

今日も文句なしに可愛い。


付き合ってちょうど一年。

一つ後輩のリエとは、部活が一緒だった
俺のタイプど真ん中ってわけじゃなかったけど、気付いたら好きになってて。
それまた気付いたら付き合っていた


でもまぁ今となっちゃ、サッカー部公認のラブラブカップルってわけだ




「寛人どうかした?
何か難しい顔しちゃって」

「ん?
いや…
何でもねーよ。」



リエとの過去を思い出してました、なんてこっ恥ずかしいこと言えるはずもなく
俺は彼女の話しを曖昧に流した




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