未来観測

始まり

次の日から、放課後の30分間。
俺と高岡先生の秘密の補習授業が始まった。

リエの言っていた通り
先生の教え方は本当に上手くて
その理由を聞いたら、彼女は少しだけ照れながら
学生時代に家庭教師のアルバイトしてたからなんて言っていた




この補習を始めて驚いたこと。
それは彼女のギャップだった


俺が少しだけからかうと
すぐに顔を真っ赤にして怒る先生。

でも怒ったって全然怖くなくて
むしろ少しだけ幼くなる先生が可愛いとも思う。

時々俺より年下に見えるとことか
クールなふりをしてても全然そうじゃないとことか

毎日毎日知らない先生がいっぱいいだった



「もう!
そんなふうにからかうなら、ここ教えないよ!」


ほら。こんな風に。
だって先生見てるとからかいたくなるんだもん。


「あれ?
せんせー?
もしかして怒ったー?」


「…別に。」


あぁー。拗ねちゃった。




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