未来観測
「ごめんってー
先生可愛いから、ついいじめたくなっちゃうんだよねー」


これはわざと。
先生の照れてる顔が見たくて、わざとこんな言葉を使う

途端にボボボッと顔が赤くなる先生に
自分の頬が完全に緩むのが分かった



「じょ・・・冗談はやめて」


「冗談じゃないよー。
本当に先生、最初のイメージと全く違うんだもん。」


「・・・そうかな?
最初はどんなイメージだったの?」


「うーん。
クールでいけ好かない教師?」


「は?何それー!!
ひどい!!」


隣でわーわーと抗議する先生に
何だかまた笑いがこみ上げてきて
俺はそれを止めるのに必死だった



先生といるといつも笑いが絶えない。
短い時間だけどずっとずっと笑っていられる。


そしてこんな時間が俺の生活の一部になり始めた頃。

一つの変化が俺の心に訪れた



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