未来観測
俺の一言に眉をひそめた彼女は
少しの間沈黙に徹した

あぁー。
爆弾踏んじゃったかな・・・



「せんせー。
眉間に皺よってるよ」


「え?うそ?
…何でだろ。」


さっきまであんなに難しい顔してたのに
一瞬であたふたとする先生にまた俺は笑ってしまう



「ねー。せんせー」


「ん?
何か質問?」


「…ううん。
俺さ、今日いつもよりちょっと早く来たじゃん」


「あー。そういえば。
珍しいこともあるなーって思ったもん」


「何だよ、それ」

その発言に、心外だとばかりに唇をとがらせると
彼女は少し気まずそうな顔をした


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