EMERALD
多分、外国人だろう
流暢な日本語だなぁ、と感心してしまう
「僕も一緒に探そう」
「あ、いえ、大丈夫ですから・・・」
断ろうとすれば、彼は海人を世羅の腕から自分の肩へと移動させた
「こっちの方が、目立つだろう?」
にっこり笑うその姿は、なんとも言えぬ気品さが漂う
「でも、見ず知らずの方に頼むなんて・・・」
挙げ句外国人
抵抗がないと言えば、嘘になる
「じゃあ、ぶつかってしまったお詫び、ということでどうかな?」