EMERALD
夜景が美しい
人工の光が生み出す光の美しさを眺めながら、レオナードは深く長いため息を漏らした
《どうかしたんですか、殿下》
《・・・・・・・・・》
わざわざ屋上まで来て話しかけてくれたジャンさえ無視して、レオナードは夜景を見つめる
《・・・・・・・・・殿下!》
《うわあ!!・・・じゃ、ジャンか・・・。驚かさないでくれ》
耳元で大声を出されて、レオナードはようやくジャンの存在に気づいた