EMERALD


穏やかな声が、無音の闇に溶けていく


《戸惑ってるんですか?》

《あぁ・・・。・・・いや、違うな》

《??????》


肯定して、すぐ否定するレオナードに、ジャンは首を傾げる


《躊躇ってるんだ、きっと》

《・・・僕は、殿下が王族として振る舞うことを望んでいます》

《あぁ・・・》

《けど、選ぶのは殿下だと思っています》


落ち着いた笑みを浮かべて、ジャンは屋上を後にした


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