EMERALD
傷つかないための予防線を、誰にでも引いてしまう
卑怯とか、ずるいじゃない
臆病なだけかもしれない
「・・・・・・君と、友達以上になる可能性は、あるのかな?」
何気ない言葉に、一番驚いたのはレオナード自身
告げた言葉に、後悔よりも先に、戸惑った
「ないと、思うわ」
「何故・・・?」
「初めから終わる関係なんて、悲しすぎるもの」
にっこり微笑んで、世羅は席を立った
「また明日。・・・殿下」