EMERALD
TOPAZのキャンディ
金色の髪が、眼下で揺れている
少しずつ見慣れてきた、異国の来訪者
季節が夏に近づけば、彼らとの別れも近づいているのだと
気づく者は、どれ程いるのだろうか?
「日向さん?・・・日向さ~ん?」
「・・・・・・えっ?」
名前を呼ばれていることにようやく気づいた世羅は、申し訳なさそうに立つクラスメイトを見上げた
「あ、ごめんなさい」
「ううん、いいの。意外、日向さんも興味あるの?王子様に」