EMERALD


「・・・・・・ぶつかったの、私だわ」

「そうだったかな?」


また笑って、彼は海人を肩車して、世羅の手を引っ張った


「僕はレオ。君の名前を聞いても?」

「世羅よ。この子は海人くん」

「セーラ。いい名前だね。海人もカッコいい名前だ」


肩車をしてもらって、海人は嬉しいのだろう

さっきまで泣きそうだったのに、もう笑っている


「───ママ!!!」


突然響いた、海人の声


「見つかった?」




< 11 / 627 >

この作品をシェア

pagetop