EMERALD
世羅が申し訳なさそうにうつむくと、松美は慌てて進路希望の紙を折り畳む
「いや、日向が国内で構わないなら、私は全然いいんだぞ?」
紙を名簿に押し込んで、松美は世羅に笑いかける
「留学すれば、現地の言葉に直に触れれるので、いいとは思うんですけど・・・。すみません」
頭を下げる世羅に、松美は苦笑いをするだけ
「まぁ、変更したくなったら、いつでも言いにこい。お前の成績なら、急に大学を変えても、心配はいらないだろうからな」