EMERALD


世羅が申し訳なさそうにうつむくと、松美は慌てて進路希望の紙を折り畳む


「いや、日向が国内で構わないなら、私は全然いいんだぞ?」


紙を名簿に押し込んで、松美は世羅に笑いかける


「留学すれば、現地の言葉に直に触れれるので、いいとは思うんですけど・・・。すみません」


頭を下げる世羅に、松美は苦笑いをするだけ


「まぁ、変更したくなったら、いつでも言いにこい。お前の成績なら、急に大学を変えても、心配はいらないだろうからな」


< 112 / 627 >

この作品をシェア

pagetop