EMERALD


「さぁ、どうだったかな。あまり興味がないから」

「そうなの?お母さんは心配だわ。世羅はちゃんとお嫁にいけるのか」


麦茶を飲み終えて、世羅は自室へと戻る


「ホントに心配してるのよ~?」

「はいはい」


軽くあしらいながら、世羅は2階へと上がっていく






制服を脱ぎながら、世羅は窓際へと目を向ける

窓際の花瓶には、何も挿していない

色みがなくて、少し寂しい

薔薇は、枯れてしまった


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