EMERALD
仕方がないと言えば、仕方がないのだが、やっぱり少しだけ寂しい
あの時、迷子と会わなければレオナードと会うこともなかった
運命的?
違うと思う
着替えを終えて、世羅はいつも通りの日々に戻った
もらったキャンディを、光で透かしてみる
薄い黄色で、中がほんの少しだけ透けて見える
綺麗だな、と思う
《殿下、早く食べた方がいいですよ。溶けてしまいますから》
偶然部屋に来たジャンに、レオナードは注意をされてしまう