EMERALD


口の中のキャンディを気にしながら、ジャンは言葉を続ける


《その殿下が、自ら声をかけ気にしている。恋だと言うならば、恋なんだと思います》

《そうか・・・》

《・・・・・・殿下。殿下が手にできるものは、普通の者が手にできないものです。だから、殿下は普通の者が手にできるものを求めてはいけません》


ジャンの言葉に反論したのは、レオナードではなかった


《やめようと思ってもやめれないのが恋だろ?好きなら好きでいいじゃんか》


< 119 / 627 >

この作品をシェア

pagetop