EMERALD


レオが海人をおろすと、海人は真っ直ぐに走った


「海人!良かった・・・」


海人を抱きしめたその女性は、確かに海人の話通り、薔薇の花束を持っていた


「ありがとうございます。ご迷惑をおかけしてしまって・・・」


優しい微笑みを浮かべる女性は、とても綺麗な人


「お礼をしたいのだけど・・・」

「だ、大丈夫です。気にしないでください」


慌てて首を振る世羅に、女性は困ったように考え込み・・・


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