EMERALD
SAPPHIREのような感情


暑い日差しの中、世羅の制服を吹き上げて、乾いた風が通り過ぎた

夏は容赦なく訪れ、コンクリートを熱し、更に暑さは増している

制服も夏服へと代わり、薄着になる生徒たち

その中の一人である世羅は、夏服ではあったが薄いカーディガンを羽織っていた


「低血圧だからっていうのは知ってるけど、見てるこっちは暑いよ」


文句を言うみちるに、世羅は困ったように笑う


「夏休み近いし、ダイエットしないとかなぁ・・・」


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