EMERALD
何故か花束に手を伸ばした
「こんなもので、お礼になるかしら?」
差し出されたのは、一輪の薔薇の花
「綺麗・・・」
「貴方にも」
「僕にも?」
自分が貰えるとは思っていなかったのか、レオは素直に驚いている
「優しい恋人を持てて、幸せね」
「こ、恋人じゃありません!」
女性の言葉に、世羅が慌てて否定する
「あ、あら・・・。そうなの?ごめんなさい」
勘違いしてしまい、女性は恥ずかしそうに微笑む