EMERALD
AMETHYSTの空
夏休みが、明日に迫ってきた暑い日
みちるは通知表をどうやって親に隠すか考えているようで、世羅の声を聞いていない
「送られてくるんだから、隠せないんじゃ・・・」
何事もなく日々は過ぎ、きっと1年もこんな風に過ぎていくのだろう
昨日のことのように、1年前のことを思い出し、語るのだ
「みちる、みちる」
「な、何?!」
考え込んでいたみちるの肩を掴んで揺らせば、驚いたみちるが顔を上げる