EMERALD
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ふと、笑いが消えて、世羅は背もたれに背を預ける
ピンで止めていた前髪が額に落ちて来たが、何故だか払う気にならない
「ふぅ・・・」
抜けるようなため息が、口から漏れる
前髪をピンで止め直し、世羅はようやくイスから立ち上がった
1階までおりて、適当な本棚を見上げる
厚い本から、薄い本
様々な種類の本を、流れるように見ていく
「どうしよう・・・。何冊か、借りて行こうかな」