EMERALD
部屋を出ようとすれば、携帯が忙しないように、音を鳴らした
「・・・・・・はい。みちる?」
『水着、買いに行こ!』
大声で用件を言われて、世羅は耳から携帯を離す
「・・・私、水着を使う予定はないのよ?」
『大丈夫、私がその予定を作ってあげるから!』
彼女はどうして、こんなにも自信に満ち溢れているのだろうか?
「分かったわ。じゃあ、30分後に」
電話を切って、世羅は着替えるため、汗を吸った服を脱ぐことにした