EMERALD
「【ROMAN】は、ベルンハルツの王室の御用達だからね。隼人さんとも、会う機会がないわけじゃないんだ」
微笑むレオナードに、世羅は視線を外す
綺麗な顔だと思った
「セーラ、今度また会えるかな?」
「・・・・・・・・・学校で?」
今はまだ、夏休みだから学校は開いていない
そういう意味かと思っていたが、違うらしい
「プライベートで、ということだよ。君と、また会いたいんだ」
真っ直ぐで、揺らぎのない台詞に、世羅は答えることができない