EMERALD


水滴が潤すグラスを受け取ると、じんわりと手のひらに冷たさが広がる


「ありがとうございます」

「いえ。僕は食事の手配をしてきます。・・・ごゆっくり」


ジャンはレオナードに頭を下げると、世羅に笑いかけて、来た道を戻っていく


遠くから聞こえる、みちるとエドの楽しげな声

手にしたグラスを握りしめ、世羅は肩から力を抜いた

ふぅ、と小さなため息が漏れると、レオナードが心配そうに世羅を見た


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