EMERALD


海水で濡れた髪を掻き上げて、エドがレオナードに尋ねる


「もう少しここにいるよ」

「じゃあ、先に戻ってるな」


騒がしい2人がいなくなって、響くのは波の音と、世羅の小さな寝息


「・・・・・・・・・・・・・・・」


穏やかな空気が、レオナードを包み込んでいた







「・・・・・・ん・・・・・・・・・?」


涼しい風が、世羅の頬を撫でた

目が覚めて、世羅は目をこすり、不快感で眉間にシワを寄せた


< 188 / 627 >

この作品をシェア

pagetop