EMERALD


汗をかいて、肌がべたべたするというか、気持ち悪い


「・・・皆、先に帰ったのかな・・・・・・」


周りを見てみるが、人の姿はない

空はいつの間にか、茜色

海に、太陽が飲み込まれようとしている


「・・・・・・・・・殿下?」


茜色に染まる空と海の狭間に、黒い影

立ち上がると、かけられていた上着が落ちる


「・・・・・・これ・・・・・・」


確か、レオナードが着ていたような・・・


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