EMERALD


上着を手にとり、世羅はパラソルの下から出た


サンダルを履くのを忘れたが、火傷する心配はないようで、そのまま歩き続ける


「・・・・・・・・・・・・・・・起きたんだね」

「・・・これ・・・・・・」


浜辺で1人立つレオナードに、上着を差し出す


「寒かったり、しない?」

「大丈夫、ありがとう」


前髪を手櫛で整え、世羅はレオナードに笑いかける


「皆は、先に帰ったのかしら・・・?」


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