EMERALD
グラスを回しながら、エドはグラス越しにジャンを見る
《一国の王子と普通の女子高生だぞ?ロミオとジュリエットだって、最後は死んじまった。悲恋で終わるだろうな》
《・・・・・・それを分かっているから、殿下は自分の気持ちに気づかないようにしてるんじゃないのか?殿下は鈍くない、むしろ、鋭い》
新しくシャンパンを注ごうとするエドの手から、シャンパンのボトルを奪い取る
《あ、そういう考え方もあるのか》