EMERALD


熱くなった顔は、花火が隠してくれるだろう








花火が上がるたび、レオナードの隣で微笑む世羅

繋いだ手は、自分の手よりも小さい


視線を感じて横を見れば、世羅が自分を見ていた


すぐに世羅は視線を逸らしたが、彼女の頬は赤くなっていた

花火のせいで、そう見えたのだろうか?


普段は隙など見せないのに、時折可愛らしく、時折弱々しく

見とれてしまう


《・・・・・・・・・・・・・・・綺麗だ》


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