EMERALD


「え?ごめんなさい、もう一度・・・」


世羅がレオナードに向き直る

見つめられて、世羅の動きが止まる


「あ、あの・・・?」


どうかしたのだろうか?

聞こうと思っていると、レオナードの手が世羅の頬に触れる


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


黙ったままのレオナードの顔が、少しずつ近づく


「で、殿下・・・?」


さすがの世羅も、慌ててしまう

遠くで鳴る花火が、すぐ傍で感じる


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