EMERALD
必死に写していたみちるが、世羅の様子に異変を感じて顔を上げる
「・・・なんでもないわ。お茶、淹れてくる」
立ち上がり、世羅は台所に逃げ込む
ポットを準備して、紅茶の葉を棚から取り出す
あの夜、隣で見上げたレオナードは、とても美しかった
あんなにも綺麗な人なんて、今まで見たことはない
だから、見とれてしまったのだ
「好き!」
「違うわ!!!」
みちるの急な発言に、世羅は強い声で反発する