EMERALD


日頃、図書館など行かないみちる

図書館の開館時間さえ、彼女は知らない



夏休みの間でも、頻繁に訪れていた図書館

久しぶりという言葉は、合わない


本を返して、世羅は壁にかけられた時計を見た


「まだ、時間あるわね」


何か、おもしろそうな本はないだろうか?

目に入った棚を、なんとなく見ていた


朝の早い時間だから、人はほとんどいない

司書と世羅と、2人の生徒


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