EMERALD
ギリギリ、大声を出さずには済んだが、なんとも言えない気まずさが漂う
「えっと・・・、驚かせてしまったみたいで、ごめんね?」
「だ、大丈夫・・・」
隠れていたのに見つかってしまったから、驚いてしまった
そう自分に言い聞かせて、激しく鳴り響く心臓をおさえる
「今日は、1人・・・?」
落ち着きを取り戻し、世羅は微笑む
いつもの調子を取り戻さなくては
「そんなところかな。もうすぐしたら、迎えに来ると思うけど」