EMERALD


促されて、世羅は屋敷へと踏みいった


「土足で構いませんので」

「はい・・・」


すべすべの床と、高そうな調度品の数々

慎重に歩きながら、世羅は応接間に通される


「私に、用があったんですか?」

「まぁ、少し。けど、目的はほぼ達せられました」

「・・・・・・目的?」


カップを差し出すジャンは、穏やかに微笑んでいる


「僕は、少し席を外します。ゆっくりしていって下さい」


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