EMERALD


熱い

掴まれた腕が

熱い

見られないように隠した顔が

熱い

高鳴る鼓動が


「・・・・・・セーラ?」

「・・・・・・・・・・・・」


見上げると、エメラルド色の瞳が揺らめいていた


「・・・・・・裏切りだわ」

「え・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


無駄だと分かっているのに、手を伸ばしたりしない

それが、決して破らなかった自分のルール


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