EMERALD


いろいろあった


異世界とも言える、白壁の屋敷に出向いて、居心地の悪さを感じた

異国の王子への想いを自覚して、1週間その相手から逃げる日々を過ごした


一生分の苦労を背負った気分だった


「・・・・・・初恋、になるのかしら・・・」


呟いて、世羅は重いため息を漏らした

恋をしたくなかったわけではない

恋をしてみたいと思っていたわけでもない


ただ、恋をする相手が、問題なのだ


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