EMERALD
『ケーキかぁ。生クリームたっぷりにしてよね』
「そのためには、貴女が忘れずに生クリームを買ってくることね」
電話を切って、世羅はケーキ作りに取りかかった
「買ってきたよ!」
勝手に自宅に侵入してきた友人に、世羅は呆れて何も言えない
「邪魔するね、日向」
「いらっしゃい、安達さん」
「これ、お土産。うちにあった紅茶なんだけど、いいものらしいから」
紙袋を渡し、美優はリビングのソファーに座る