EMERALD
続いて、みちるが美優の隣に座る
「まだぁ?」
「生クリームぬったら完成だから、少し待ってて」
台所から聞こえる世羅の返事に、みちるは不満そうな顔をする
「原田、そんな顔するなら、手伝えばいいじゃん」
「やだ。私、お菓子作りって向かないんだもん」
要はめんどくさいだけだろ
そう言いたかったが、美優はその言葉を飲み込んだ
「日向、紅茶淹れるの手伝うよ。カップとかの場所、教えてくれる?」