EMERALD


怠け者の友人は放っておいて、美優は台所へと向かう


「ありがとう。そこの棚から、適当なの取って使って」


生クリームを泡立てるのを中断させて、世羅は棚を指差す


「そういえば、疑問は解決したの?」

「疑問?」

「この間、図書館で言ってたこと。好きじゃないとか、どうとか」


美優の話に、世羅は一瞬、泡立てる手を止めた


「・・・えぇ、解決したわ」

「ふぅん・・・。そりゃ良かった」



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