EMERALD


そんな印象しかなかった


王子だと知ってからも、そのイメージに大きな違いは出なかった


好きになったのは、彼が王子だからじゃない

彼が、レオナードがレオナードだったから

彼自身に惹かれた

肩書きに恋をしたんじゃない


「それって、可能性ないって言えないよ」

「・・・でも・・・・・・」

「外側だけ見てる女たちより、余程可能性はある。それに、相手のことをそれだけ想ってるのに、簡単に忘れられるの?」


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