EMERALD
MOONSTONEは輝けない
王族というものは、常に国民から見られる立場にある
常に、人から見られている、という自覚を持ち、王族らしく振る舞わなくてはならない
しかし、一番重要なのは、王族としての振る舞いではなく、心構え
心、精神である
レオナード・フォン・ベルンハルツは、その思いを胸に、生きてきた
自分が王族だという立場を自慢することなく、誇りを持って、生きてきた
それを苦痛だと思ったことはあっても、恨んだことはなかった