EMERALD


叶おうと叶うまいと、この恋には初めから終わりが見えている

ならば、思い出として胸の内にしまっておこう


《それで、いいの?》

《せめて、友達に戻れたら、と思っています。嫌われたままは、悲しいですから》


ささやかなレオナードの願いに、マリアは言葉を失う


《好きな気持ちを忘れるなんて、そんな器用なこと、僕にはできません。けど、本心を隠すのは慣れてますから》


どんなに嫌なことがあっても、国民の前では笑顔

こんな所で、こんなスキルが役に立とうとは


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