EMERALD


《お帰りなさい、隼人さん》

《約束、そういえばしてたな。隣で待ってろ。デザイン画を持っていく》


レオナードを隣の部屋で待たせ、隼人はスーツケースから目的のものを探す


「・・・ねぇ、隼人」

「なんだ」


座ったまま、マリアが隼人の背に声をかける


「私、昔隼人に嫌いって言ったこと、あったよね?」

「あぁ・・・。なんだ、またそんな馬鹿なことを言いたくなったのか?」

「ち、違うわ」


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