EMERALD
世羅に注意されて、みちるはイスに座り直す
「私は、あんたが人を美しくできるのかが不安だよ」
「私だって、やるときはやるよ。・・・世羅、辞書貸して」
話を急に変えて、みちるが世羅に手を差し出す
「図書館なんだから、辞書はいくらでもあるわよ。取ってらっしゃい」
「場所知らない」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
この怠け者め
世羅はため息をつき、立ち上がった
「一緒に行くわよ、みちる」